FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FX外国為替市場クロスレートと金利


為替レートを勤かす需給とは
サンマが大量に水揚げされれば、魚市場のセリでは安い値がつきます。反対に、漁獲期に入っても不漁で水揚げが少なければ、高騰するでしょう。

これと同じように、実際の為替レートは、前述の理論を使った計算ではなく需要と供給の力関係で決まります。円を売って米ドルを買いたい人が多ければ、米ドルは強くなり円は安くなるのです。為替市場でこの傾向が強くなればなるほど、どんどん円安は進行します。逆に米ドルを売って円を購入したい人が多くなれば、ドルは円に対して弱くなります。

為替市場ではそれぞれの通貨がそれぞれの需給を背景にして取引されていますが、ある通貨Aがほかの特定通貨Bに対して大きく変動すると、直ちにほかの通貨Cにも影響を及ぼすことがあります。A通貨とC通貨、あるいはB通貨とC通貨の為替レートも動くのです。このため多通貨間の交換レートであるクロスレートにも目を配っておかなければなりません。

需給に影響を与える要因
為替レートの需要と供給に最も直接的に影響するのは、何といっても金利です。金利は、その通貨を発行する国の中央銀行による金融政策を背景に決まります。その動向は、通貨発行国の金融資産や外貨準備高の多いか少ないかによって大きく変動することもあります。また、通貨を発行している国の景気動向や国際収支動向、その国の政治情勢も間接的に影響を与えるのです。次に、需給に影響を与える要因について、さらに詳しく見ていきましょう。