FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FX外国為替市場は二つある


外国為替市場にも卸売りと小売がある
野菜や魚の値段は、まず中央卸売市場で決められます。ここで決められた値段が卸値です。スーパーなどの小売店は、この卸値に運送費や人件費などの経費と自分の利益を加え、小売値として野菜や魚を消費者に提供しています。卸売市場では業者間の取引なので大量の野菜や魚が取引され、消費者がキャベツ1個だけを卸売市場で買うことはできません。

同じように外国為替取引も卸売市場と小売市場があります。前者は銀行同士で取引されるインターバンク市場で、そこで取引される為替レートはインターバンクレートと呼ばれます。また、後者は銀行と顧客の間で行われる対顧客市場で、そこで取引される為替レートが対顧客レートです。

小さなスフレッドがFX取引の特徴
通常、卸値と小売値に差があるように、為替取引の場合もインターバンクレートと対顧客レートには差があります。インターバンクレートの場合、ドルでは売値(オファー)と買値(ビッド)の差(スプレッド)は1~3銭程度です。しかし、個人が外貨預金をするとき、銀行の売値(預金者から見れば買値)であるTTSと買値(預金者から見れば売値)であるTTBの差は2円にもなります。対顧客レートでは、差が大きくなるのです。

この点、多くのFX会社では、この差(スプレッド)が4銭程度とインターバンクレートに近く、大きなメリットになっています。FX会社と取引する限りにおいては、卸値と小売値の価格差はほとんどないといってもよいでしょう。