FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FX為替チャート・エンベロープ


エンベロープ(envelope : 英語で「封筒」「包む物」等の意)は、その名の示す通り、移動平均線を上下に包み込むようなラインのことを指します。

p9.jpgエンベロープは移動平均線をある一定の幅だけ上下に乖離させることで表わされます。ここで用いる乖離幅の算出方法は、移動平均線に対する一定の比率でも結構ですし、または移動平均線からの値幅でもかまいません(ちなみに『外貨ネクスト』のテクニカルチャートでは、13日移動平均線からそれぞれ2%ずつ加減したものを用いています)。

こうして描かれた上限・下限のラインは、それぞれ「上値抵抗線」・「下値I支持線」と呼ばれ、トレンド形成の目安として利用します。もちあい局面が続いた後、実勢レートがエンベロープの上値抵抗線を下から上に突き抜ければ、上昇トレンドが形成されたと判断し「買い」のスタンスをとります。反対に下値支持線を上から下に突き抜ければ、下落トレンドが形成されたと判断して「売り」のスタンスをとる、ということになります。

このようにエンベロープはトレンドフォロー型の指標として使われるのが一般的ですが、実勢レートが移動平均線から大きく離れた場合に、移動平均に向かって戻ってくるといった傾向を利用して、実勢レートが移動平均線からある一定の乖離率を超えた場合に逆張りするといった活用もできます。