FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXの貿易収支・サービス収支・経常収支


経常収支は対外的なお金の出入りを表す
経常収支は国際収支の中心で、大きく貿易収支・サービス収支、所得収支、経常移転収支の3項目で構成されています。 実物経済の収支は、この経常収支に計上されます。

経常収支が黒字(経常黒字という)であるのは、対外的なお金の出入りでいえば「収入の範囲内で生活している」ということになり、赤字(経常赤字)なら「出費が収入を上回る生活をしている」ということです。地球上のあらゆる国が他国と貿易を行っていますが、貿易は財(モノ)の貿易とサービスの貿易の2種類です。国際収支統計では、前者を貿易収支、後者をサービス収支と分類しています。

貿易収支は輸出のプラスと輸入のマイナス
自動車メーカーが自動車を輸出すれば、日本に外国からお金が入ってくるので貿易収支上では収入としてプラスに計上されます。逆に、牛肉、野菜、果物といった食料品を輸入すれば、お金が日本か
ら外国に出ていくので支出としてマイナスに計上されます。つまり、貿易収支上では輸出はプラスで輸入はマイナスということです。自動車などの輸出が多い日本の貿易収支は、黒字が続いています。

サービス収支の中心は旅行
サービス収支には、サービスに関わる取引の差額が計上されます。その中心となるのは、旅行です。日本人が海外旅行をして買い物をすればサービス収支上の支出となり、外国の人たちが日本に来てお金を使えばサービス収支上の収入となります。海外旅行する日本人のほうが日本に来る外国の人たちより多いので、日本のサービス収支は赤字が統いています。