FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXの通貨オーストラリアドル


高金利で資源国通貨として人気
オージーとも呼ばれるオーストラリアドル(豪ドル)は、政策金利が7.25%(2008年4月末時点)と高く、ニュージーランドドルや英ポンドと並んで高金利通貨の代表格です。また、オーストラリアは石炭や鉄鉱石などの世界最大の産出国であるため、インフレや原油高に強く資源国通貨とも呼ばれています。

豪ドル/円は、1999年から下げ基調で、2000年11月には対円で1豪ドル55円台まで下落しましたが、その後は健全な経済状態や景気回復を背景に反発。経済成長と金利差に着目した豪ドル買いも増加して、長期的な上昇トレンドが続いています。このような背景から、FXにおいても個人投資家からの人気が高い通貨です。しかし、米ドルやユーロに比べると市場規模が小さく通貨の取引量が少ないため、相場が一時的に大きく変動するリスクがあることは、頭に入れておく必要があるでしょう。

金融政策をチェックして今後の金利動向を探る
先述したように、鉱物資源に恵まれたオーストラリアでは、石炭や鉄鉱石に加えてボーキサイトや金などの輸出額が全体の4割程度を占めています。そのため豪ドル相場は、これら天然資源の輸出状
況や原油、貴金属などの商品相場の影響を少なからず受けています。

また、相場動向を探るうえでは、オーストラリアの金融政策をチェックすることも重要です。現在は安定している経済や金利状況ですが、常にニュースなどで確認するようにしましょう。オーストラリアの政策金利は、同国の中央銀行であるRBAが毎月第1火曜日に金融政策会議で決定しています。