FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FX取引のレバレッジの使い方


利益も損失も大きくなるレバレッジ
FXの大きな特徴として、レバレッジがあることは別のページで説明しました。レバレッジ=テコが小さな力で大きな物を持ち上げることができるように、元手の資金以上の規模でより投資効率を高めて取引する手法のことです。

具体的には、取引口座内に入金した証拠金(保証金)を担保に預け、数倍~数百倍の規模の取引をすることです。このときの証拠金に対する取引金額(総約定代金)の大きさ(倍率)をレバレッジといいます。これはFXの大きな魅力であり、外貨預金などの外貨建て金融商品と異なる点です。

例えば、10万円の証拠金で「レバレッジ5倍」なら約50万円まで、「レバレッジ10倍」であれば約100万円までの取引が可能になります。では、試算してみましょう。

10万円の証拠金を預けて、米ドル/円を1ドル100円の取引レートで1万ドル買うとします。このとき、証拠金10万円に対して取引金額は100万円になり、レバレッジは10倍です。その後、105円まで円安ドル高が進んだとすると、105万円(105円×1万ドル)-100万円(100円×1万ドル)で、5万円の為替差益を得ることができ、証拠金10万円に対する利益率は50%にも達します。しかし、95円まで円高ドル安が進んだとすると、95万円(95円×1万ドル)-100万円(100円×1万ドル)で、5万円の為替差損になります。

このように、レバレッジを効かせた取引は、証拠金に対して大きな利益を期待できる反面、自分の予想通りに相場が動かなかった場合には、逆に損失も大きくなってしまうのです。