FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FX外国為替の政策金利とは何か?


中央銀行が決めている銀行間取引でのレート
中央銀行が決めている金利、政策金利とは何でしょう。政策金利は、それぞれの国の基本的な金利であり、金利体系のもとになる短期金利です。この短期金利は、インターバンク市場と呼ばれる金融機関同士がお金の貸し借りをする市場で適用される金利です。インターバンク市場でこの政策金利から大きく逸脱するような金利が取引されれば、中央銀行はすかさず公開市場操作(オペレーション、または単にオペと呼ぶ)を行い、政策金利近辺に落ち着かせます。

各国によって政策金利の呼び名は違います。例えば、日本ではコールレート、アメリカでは中央銀行であるFRB(=FederalReserve Board、連邦準備制度理事会)が決めるフェデラル・ファンド・レート(FFレート、FF金利)のことをいいます。以前は、日本銀行が市中の金融機関に直接貸し出す際に使われる公定歩合を政策金利としていましたが、市場重視の立場からコールレートに変更されました。なお、海外においても、政策金利についての権限は日本と同じようにそれぞれの中央銀行がもっています。

消費税の引き上げのようにわれわれの生活に直接影響するものと違って、政策金利が引き上げられても直接的に国民の生活に影響を及ぼすことが少なく、あまり関心がないのが事実でしょう。しかし、
実際は政策金利が上がれば、金融機関に預ける金利が上がるし、金融機関から借りる住宅ローン金利が上がります。つまり、生活に大きな影響を与える、大もとの金利といえるわけです。