FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXで高金利通貨の為替リスク


円との金利差が大きい南ア・ランドで試算してみる
南ア・ランドは、FXにおける取扱量が米ドルや豪ドルに次ぐ多さです。それほど貿易量が際立って大きいわけでもなく、日本と馴染みがあるわけでもありません。個人投資家に好まれる最大の理由は、円との金利差が非常に大きいからです。

南アフリカ共和国の政策金利は11.0%。日本の政策金利との差は、10.5%もあります。例えば、円を売って南ア・ランドを購入したとして計算してみましょう。

南ア・ランドを13円で10万ランド購入すると、130万円必要です。1ヵ月後に10万ランドを同じ値段の1ランド=13円で売却したとすると、その金利差による収益は、10万ランド×11%×30日間÷365日=904ランド
これを円に直すと、904ランド×13円=1万1,753円

一方、円で運用した金利は、130万円×0.5%×30日÷365日=534円
ランドの金利は、概算で約22倍にもなるのです。

次に、30日後の為替レートが12.89円とします。 10万ランドを売却して円に替えたと想定すると、円での受取額は、  128万9,000+904×12.89=1,300,653円

円を1ヵ月間口座に放置しておいたのとほぼ同額になり、損得は生じません。つまり、1ランドで0.11円の円高になっても、円の元本はマイナスにならないということです。このように、金利が高いと為替レートでの損をカバーすることができます。