FX外国為替取引投資の基礎知識と始め方!

FXの信託保全制度


FX会社の破たんに備えて資金を守る
FXを始めるためには、まずどのFX会社で取引をするのかを決める必要があります。何を重視してFX会社を選ぶかは人それぞれの投資スタイルにもよりますが、ここでは安心して取引するために必ず知っておきたい信託保全という制度について説明しましょう。

FX会社を決めていよいよ取引を開始するとき、最初にお金を証拠金(保証金)という形でFX会社に入金する必要があります。信託保全とは、この入金された証拠金をFX会社が銀行の信託口座に預け、FX会社の資産と分けて管理するしくみのことです。

このような制度を導入するのは、取引しているFX会社の経営破たんによって、投資家が資産を失わないようにするためです。つまり、もし取引を行っているFX会社が破たんしたとしても、投資家の預けている証拠金は、信託保全されている資産の範囲内で、弁護士などの受益者代理人を通じて個々の投資家に返還されるのです。

信託口座を使っていない悪質業者に注意
現在、100社を超えるFX会社が厳しい顧客獲得競争を繰り広げていて、実際に経営が破たんした会社もあります。投資家が安心して資産を運用するために、信託口座を使った信託保全はたいへん重要な役割を果たしているのです。ここで注意したいのは、FX会社が区分管理を掲げていても、信託口座を使わずに自社の資産と分別して管理しているだけというケースもあることです。このようなFX会社だと、もし破産した場合に投資家のお金が十分に守られないこともあり得ます。 FX会社を選ぶ際には、信託口座による信託保全なのかしっかりと確認しておきましょう。